【夢の終焉】終わりのない悲しみからどこかへ
いろいろあって・・・
Cape Cod編
俺は酔っていた。
あの時のように酔っていた。
酒にではない。
血の色をした夢に酔っていた。
「夢はいつか醒める。夢が醒めた時、お前はいったいどうする気だ?」
アイツの言った通りだ。
大量の血を失ってから、ようやく夢から醒めた。
だが、少し遅かった。
既に血の気を失い顔面は蒼白状態だ。
夢に酔っている時は多分幸せだったのだろう。
でも、それはただの虚構の幸せでしかない。
夢が醒めた後、何が残った?
現実逃避が終わって、現実世界に引き戻されただけだ。
いつか見た夢と現実が重なる。
悪い夢?
良い夢?
俺はこれからどうしたらいいんだろう
夢の続きの空想でもするのか?
現実の未来は果て無く閉ざされた闇
それなら
瞳を閉じていよう
それで楽になれるなら・・・